【HSK5級語法】日常会話に役立つ!“满足”と“满意”の違いとは?単語の違いを細かく分析
こんにちは、このめです。
みなさん中国語の勉強はどれくらい進んでいらっしゃるでしょうか。
HSK5級には非常に有用な単語が揃っていますが、勉強をしていく中で、「似た意味の単語がどのように区別されるのかイマイチわからない」ということがあると思います。
このめの中国語では、そのような語法の問題も含め、多くの中国語に関する情報を発信しています。
今回は、“满足 mǎnzú”と“满意 mǎnyì”の違いについて扱っていきます!
共通点
これらの単語の違いを見ていく前に、まず共通点を確認しておきましょう。
“满足 mǎnzú”と“满意
mǎnyì”は、どちらも「満足する」ことを表します。
いずれも「十分であると感じ、望みが叶う」ことを意味しています。
文章によっては、入れ替えが可能です。
例えば、
- 我对现在的生活非常满足/满意=私は現在の生活にとても満足している。
このように、“满足”と“满意”で入れ替えが可能であることがあります。
最大の共通点
“满足”と“满意”の最大の共通点は「どちらの単語も動詞である」ことです!
どちらも動詞であるため、しっかりと理解していないと混乱が生じてしまうことがあります。
相違点
さて、ここからは本題となる相違点を確認していきましょう。
“满足”と“满意”には主に3つの相違点があります。
以下で詳しく見ていきましょう!
意味
1つ目の相違点は「意味」に関してです!
1問1答形式であれば、いずれも「満足する」という意味で通用しますが、“满足”と“满意”では少しだけ意味が異なります。
具体的には、“满足”は「それ以上の要求がない」ことを強調しているのに対して、“满意”は「自分の気持ちに合致している」ことを強調しています!
より簡単に区別するなら、“满足”は「必要なものが満ち足りている」、“满意”は「自分の気持ち的に満足に感じる」のように表現できます。
满足:「必要なものが満ち足りている」
(それ以上の要求がないことを強調)
满意:「自分の気持ち的に満足に感じる」
(自分の気持ちに合致していることを強調)
それでは例文を見ていきましょう!
例文
- 只要一家人平安,我就满足了。=一家が無事でありさえすれば、私はそれで満足だ。
- 看起来他很满意。=見たところどうやら彼は満足そうだ。
定語と状語(修飾語)
2つ目の相違点は「定語と状語(修飾語)」に関してです!
違いを区別するなら1つ目の相違点だけで十分ではないか、という意見が出てきそうですが、折角なので使い方についても整理していきましょう。
“满意”は定語・状語となることができますが、“满足”には一般的にそのような用法はありません!
满足:定語・状語となることができない。
满意:定語・状語となることができる。
定語は名詞を修飾、状語は動詞・形容詞を修飾するものです。
・定語+(的)+名詞
・状語+(地)+動詞・形容詞
この形の方が分かりやすいかもしれませんね。
それでは例文を見てみましょう!
例文
- 他找到了一份满意的工作。=彼は満足のいく仕事を見つけた。
宾语(目的語)
3つ目の相違点は「宾语(目的語)」に関してです!
“满足”は宾语をとることができますが、“满意”は一般的に直接宾语をとることができません!(あってもほとんどありません。)
ちなみに、“满足”は「必要、要求、要望、条件、願望」などに関連する言葉との組み合わせとなることが多いです。
满足:宾语をとることができる。
(「必要、要求、要望、条件、願望」などに関連する言葉とセット)
满意:宾语をとることができない。
それでは例文を見ていきましょう!
例文
- 满足……的需要。=……の需要を満たす。
- 我们将尽可能满足你们的要求。=私たちはあなたたちの要求を満たせるよう善処します。
これらのように、“满足”は“需要”や“要求”などの宾语をとることができます。
まとめ
以上をまとめると、以下のようになります!
满足 | 满意 | |
---|---|---|
意味 | 「必要なものが満ち足りている」 | 「自分の気持ち的に満足に感じる」 |
定語 状語 | × (定語・状語になれない) | ◯ (定語・状語になれる) |
宾语 | ◯ (宾语をとれる) | × (宾语をとれない) |
いかがでしたか?
意外に分かっているようで、聞かれるとなかなか分からない“满足”と“满意”の違いですが、こうして見ると案外簡単ですね。
ぜひこの機会にしっかりと確認してみてください!
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