【HSK5級語法】日常会話に役立つ!“通常”と“常常”の違いとは?単語の違いを細かく分析

2020年2月13日HSK5級語法

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こんにちは、このめです。
みなさん中国語の勉強はどれくらい進んでいらっしゃるでしょうか。

HSK5級には非常に有用な単語が揃っていますが、勉強をしていく中で、「似た意味の単語がどのように区別されるのかイマイチわからない」ということがあると思います。
このめの中国語では、そのような語法の問題も含め、多くの中国語に関する情報を発信しています。

今回は、“通常 tōngcháng”と“常常 chángcháng”の違いについて扱っていきます!

共通点

これらの単語の違いを見ていく前に、まず共通点を確認しておきましょう。

通常 tōngcháng”と“常常 chángcháng”は、どちらも「同じような動作や行為がよく起こる」ことを表します。

文章によっては、入れ替えが可能です。

例えば、

  • 通常/常常七点钟起床。=私はいつも7時に起きる。

このように、“通常”と“常常”で入れ替えが可能であることがあります。

相違点

さて、ここからは本題となる相違点を確認していきましょう。

通常”と“常常”には主に3つの相違点があります。
以下で詳しく見ていきましょう!

意味

1つ目の相違点は「意味」に関してです!

簡単にはいずれも「同じような動作や行為がよく起こる」ということの表現ではありますが、“通常”と“常常”では大きく意味が異なります。

具体的には、“通常”は「動作や行為が慣例化/パターン化している」ことを強調しているのに対して、“常常”は「動作や行為が多くの回数見られる」ことを強調しています!

通常動作や行為が慣例化/パターン化していることを強調
常常動作や行為が多くの回数見られることを強調

それでは例文を見ていきましょう!

例文

  • 月圆之夜通常是指农历每月的十五。=満月の夜は通常、旧暦の毎月15日を指す。
  • 常常工作到深夜。=彼はよく深夜まで仕事をしている。

定語

2つ目の相違点は「定語」に関してです!

日本人がよく間違えるのが、この定語に関してです。しっかりと確認しておきましょう。

通常”は定語として用いることができますが、“常常”にはそのような用法はありません!

通常定語として用いることができる
常常そのような用法はない

名詞を修飾するものを定語といいます。
定語+(的)+名詞

ちなみに、これは“通常”には形容詞的用法があるからです。
“常常”には副詞的用法しかなく、定語として用いることはできません!

それでは例文を見てみましょう!

例文

  • 通常的方法。=通常の方法。
  • 通常的做法。=通常のやり方。
  • 通常情况下。=通常の状況下。

まとめ

以上をまとめると、以下のようになります!

通常常常
意味動作や行為が慣例化/パターン化していることを強調動作や行為が多くの回数見られることを強調
定語
(定語になれる)
×
(定語になれない)

いかがでしたか?
「日本人だから意味の違いはだいたい分かっている」と思っていても、実際に使ってみると案外間違えてしまうものです。

予め整理して理解していれば何ということはないはずですので、ぜひこの機会にしっかりと確認してみてください!

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