知って損なし武漢のグルメ!あなたはどれだけ知っている?【中国記事解説】【新聞で生の中国語丸わかり!】

2020年5月13日中国ニュース

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こんにちは!

今回は趣向を変えて、武漢のご当地グルメについて紹介した記事を解説します。

コロナ発生以来暗いニュースが多かった武漢ですが、本来は歴史もあり、美味しいものもあり、風景も美しい、素晴らしい街です。

街の中心には黄鶴楼が聳え、そのすぐ下を雄大な長江が流れます。教科書でお馴染みの李白の漢詩『黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る』は武漢で詠まれたものです。

ぜひこの記事で中国語を勉強しつつ、武漢のグルメに思いを馳せてください!

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武汉的特色美食,让你的舌尖有着不一样的跳动感!还不快快了解!

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武漢のご当地グルメ、口の中で弾ける躍動感!知らなきゃ損!

(直訳:武漢の特色ある美味しいもの あなたの舌先にちょっと違った躍動感を持たせる 早くよく理解しましょう!)

単語リスト

特色 tèsè:特色、特徴。“武汉的特色美食”は直訳すると「武漢の特色ある美味しいもの」となります。ちなみに「特産品」は“特色产品”,略して“特产tèchǎn”と言います。

美食 měishí:美味しいもの、グルメ。

让 ràng:〜させる。“让+A+動詞”で「Aに〜させる」という使役を表す。

舌尖 shéjiān:舌の先端。中国では、美味しいものは“舌尖”で味わうと表現されます。日本語の「舌鼓をうつ」と似たような表現でしょうか。中国の人気グルメ番組『舌尖上的中国』にも“舌尖”が使われていますね。

有着 yǒuzhe:持っている、備わっている。

不一样 bùyíyàng:違う、異なる。

跳动感 tiàodònggǎn:躍動感。日本語の「躍動感」は「動作や様子が生き生きしている」という抽象的な用法しかありませんが、この“跳动感”は実際に揺れ動いている感覚、ピクピク動く感覚も表します。例えば、“我最近肚子有跳动感,不舒服。(私は最近お腹にピクピク動く感覚があって、気持ち悪い。)”など。「躍動感」を表す中国語には、他にも“跃动感 yuèdònggǎn”“生动 shēngdòng”などがあります。場合によって使い分けましょう。

还不… háibù…:直訳すると「まだ〜しないのか」という意味になりますが、普段使うときには「早く〜しなよ」「〜すればいいのに」「なんで〜しないの?」と言ったニュアンスで用いられます。

了解 liǎojiě:理解する、〜についてよく知る。日本語の「了解」とは意味が異なるので注意。

内容

一,热干面

热干面,是湖北武汉非常具有特色的特色美食之一;也是我国的十大面条之一;在武汉,人们可以一日三餐都吃热干面;是武汉当地人的主食!

翻訳

「熱乾麺」は湖北武漢のとても特色あるご当地グルメの一つで、我が国の「十大麺料理」の一つでもあります。武漢では、人々は1日三食でも熱乾麺を食べられます。武漢地元民の主食です!

単語リスト

热干面 règānmiàn:熱乾麺。武漢のソウルフード。ごまだれベースのタレを麺に絡め、大根やインゲン豆の漬物、ネギなどをトッピングする。タレの味やトッピングなどが店によって違うので、武漢を訪れた際には何軒か回って食べ比べするのも面白い。

具有 jùyǒu:持っている、備えている。抽象的な事物や性質を備えているという場合に用いる。

之一 zhīyī:〜のうちの一つ。基本的には“A是B之一(AはBのうちの一つである)”という形で用いる。

一日三餐 yírìsāncān:1日三食

当地人 dāngdìrén:現地の人、地元民。

二,三鲜豆皮

三鲜豆皮是湖北武汉人早点的主要食品之一,也是民间极具特色的地方传统小吃之一。三鲜豆皮是糯米和豆皮合作而成,以馅中有鲜肉、鲜蛋、鲜虾而得名。

翻訳

「三鮮豆皮」は湖北武漢の代表的な朝ごはんであり、とても特徴的な地方の伝統庶民料理の一つです。三鮮豆皮はもち米と「豆皮」(大豆で作られた、湯葉のような食品)を合わせて作られたもので、中には肉や卵、エビが入っていることから、「三鮮」(3つの新鮮なもの)という名前がつきました。

単語リスト

三鲜豆皮 sānxiāndòupí:もち米に肉や卵、エビなどの具を混ぜて、湯葉のような皮で包み焼いたもの。“三鲜”とつくものは、野菜か肉類かに関わらず3種類の具が入っていることを表す。よく見かけるのは“三鲜包子”“三鲜饺子”など。この豆皮も、具に何を使うかは店によって少し異なり、たけのこや椎茸を入れたりもする。

早点 zǎodiǎn:朝ごはん。“点”は「点心」の「点」。

主要 zhǔyào:主な、主要な。

食品 shípǐn:食品。

民间 mínjiān:民間の、庶民の。

极 jí:極めて。“极其”と同じ意味と考えてよい。

具 jù:持っている、備えている。“具有”と同じ意味と考えて良い。

中国語は音律(リズム)をとても重要視する言語で、同じ文字数のまとまりで文全体を揃えたり(4文字や3文字が特に好まれる)、前後の関連する文を対句のように同じ文字数や同じ文構成で揃えたりすることがよくある。この音律を揃えるために、同じ意味の単語なのに1文字で用いたり、2文字で用いたりする。

ここでは“民间/极具/特色/的/地方/传统/小吃/之一”と2文字のまとまりになっているため、“极具”と2文字でまとめるため“具”が用いられている。もし前の副詞“极”が“极其”であったら、“具有”が使われていたことだろう。

音律の法則が分かると、それだけで文の構成や区切りがわかったりする。

传统 chuántǒng:伝統的な。

糯米 nuòmǐ:もち米。

豆皮 dòupí:大豆で作られた、乾燥ゆばのような食品。

合作 hézuò:協力する、提携する。多くはビジネスで会社同士などが業務提携するという意味で用いられる。

而 ér:~して。順接や並列を表す接続詞。書き言葉で頻出。

成 chéng:成る。

以~而得名 yǐ~érdémíng:〜から名を得る。〜という由来から名付けられた。

馅 xiàn:餡。肉まんなどの中に包まれた具を指す。

鲜肉 xiānròu:肉。新鮮な肉。ソーセージやハムなどの加工肉でない肉を言う。生の肉という意味ではない。

鲜蛋 xiāndàn:卵。新鮮な卵。

鲜虾 xiānxiā:エビ。新鮮なエビ。

三,精武鸭脖

精武鸭脖,是湖北武汉最有名的传统小吃之一,因为起源于汉口的精武路而得名。精武鸭脖是将川味卤方改进后用在鸭脖上,具有四川麻辣风格,香味扑鼻,口感刺激,鲜美无比,所以很快成为了武汉人喜爱的名小吃。

翻訳

「精武鴨脖」は、湖北武漢で最も有名な伝統的軽食の一つで、漢口の精武路に起源を持つことからこの名がつきました。精武鴨脖は四川風味の醤油煮込み法を改良し、その調理法をアヒルの首に用いたもので、四川の麻辣風味が特徴です。香りがよく、刺激的な口当たりが非常に美味であることから、瞬く間に武漢人の間で名物として広がりました。

単語リスト

精武鸭脖 jīngwūyābó:アヒルの首肉を、香辛料の効いた醤油味で煮込んだもの。麻辣風味の味付けになっている。

小吃 xiǎochī:軽食、スナック。

起源于 qǐyuányú:〜に起源を持つ、〜発祥の。

汉口 hànkǒu:地名。漢口。

精武路 jīngwūlù:地名。精武路。

将 jiāng:〜を。“把”構文の“把”と同じ意味、同じ用法。書き言葉でしか用いられません。

川味 chuānwèi:“四川风味 sìchuānfēngwèi”の略。四川風味。

卤 lǔ:醤油ベースに、八角やローリエ、桂皮、茴香、花椒など20以上の香辛料を入れて煮込む調理法。

方 fāng:方法、手段。

改进 gǎijìn:改良する。

用在…上 yònhzài…shàng:…に用いる。

风格 fēnggé:スタイル、〜風。

香味扑鼻 xiāngwèipūbí:香りがに飛びかかる。香り勢い良く漂ってくる。“扑”は「飛びかかる」という意味。とてもいい香りがすることを表す。

口感刺激 kǒugǎncìjī:口当たりが刺激的である。“口感”が「口当り」の意味。

鲜美无比 xiānměiwúbǐ:比類なく新鮮美味である。“~无比”で、「極めて〜である」「この上なくなく〜である」という意味。“香味扑鼻,口感刺激,鲜美无比”の部分は、全て4文字で構成されていて、4文字目が全て“i”の母音で終わって韻を踏んでいることに注目。リズムや音律を重視する中国語の特徴をよく表している。

喜爱 xǐài:好む。

どうでしたか?武漢に行きたくなりましたか?

中国の文化に触れつつ、楽しく中国語を勉強していきましょう!

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