【HSK6級語法】“起码”と“至少”はどう違う?ハイレベルな理解で一歩先の中国語を!
こんにちは、このめです。
語法の問題に関して、中国語を勉強していれば誰でも一度は悩むことがあると思います。
単語帳を必死に何周もして、単語の意味を覚えたのは良いものの、実際にどう使えば良いか分からないという経験をされている方もいるかもしれません。
今回はそのような語法の問題の中でも、特に区別に困るであろう、“起码 qǐmǎ”と“至少 zhìshǎo”の違いについて扱っていきます!
共通点
これらの単語の違いを見ていく前に、まず共通点を確認しておきましょう。
“起码 qǐmǎ”と“至少 zhìshǎo”は、どちらも「最低限度である」ことを表します。
最大の共通点
“起码”と“至少”の最大の共通点は「どちらの単語も副詞としての用法がある」こと、そして「副詞的用法では入れ替えられない場合がほとんどない」ことです。
したがって、副詞として用いる場合、特にどちらを使うべきか迷う必要はありません。
例文
- 你起码/至少应该跟他打个招呼。=あなたは少なくとも彼には挨拶するべきだ。
- 小孩儿每天起码/至少应该学习一个小时。=子どもは毎日少なくとも1時間勉強するべきだ。
ネイティブの方でも意味の違いを正しく説明することは極めて困難であり、どちらを選んでも問題ないようです。 強いて言えば、“起码”は話し言葉に、“至少”は話し言葉にも書き言葉にも用いられることが多いようです。
相違点
さて、ここからは本題となる相違点を確認していきましょう。
“起码”と“至少”には主に2つの相違点があります。
以下で詳しく見ていきましょう!
形容詞的用法
1つ目の相違点は「形容詞」に関してです!
“起码”は形容詞として用いることができますが、“至少”は形容詞としては用いることができません!
具体的には、“起码”は修飾語として名詞の前に置くことができますが、“至少”は名詞を修飾することができません!
起码:修飾語として名詞の前に置くことができる。
至少:修飾語として名詞の前には置くことができない。
それでは例文を見てみましょう!
例文
- 起码的要求。=ぎりぎりの要求。
- 起码的知识。=初歩的な知識。いろは。
強調
2つ目の相違点は「強調」に関してです!
“起码”と“至少”の違いとして、意外に気づきにくい点は「強調できるかどうか」であることかもしれません!
具体的には、“起码”は“最起码”の形で「最小限、最低限」であることを強調することができることです!
“起码”は“最起码”の形で用いることができるのに対し、“至少”にはこの用法はありません!
起码:“最起码”の形で「最小限、最低限」であることを強調することができる。
至少:“最”などの強調を加えることはできない。
それでは例文を見ていきましょう!
例文
- 最起码的生活必需品。=必要最低限の生活必需品。
- 我这个月的房费最起码也要1万块钱。=私の今月の家賃は最低でも1万元はかかる。
まとめ
以上をまとめると、以下のようになります!
起码 | 至少 | |
---|---|---|
副詞 | ◯ | ◯ |
形容詞 | ◯ 修飾語として名詞の前に置くことができる | × |
強調 | ◯ “最起码”の形で「最小限、最低限」であることを強調することができる | × “最”などの強調を加えることはできない |
いかがでしたか?
説明されれば簡単な“起码”と“至少”の違いですが、実際に意識しなければ意外と違いはわからないかもしれませんね。
ぜひこの機会にしっかりと確認し、自分のものにしてみてください!
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