湖北省黄梅県で豪雨!500人の受験生が足止めされ、ブルドーザーが出動!?【中国時事ニュース解説】【新聞で生の中国語丸わかり!】

中国ニュース

スポンサーリンク

こんにちは!

ここ数日西日本では大雨が続き、浸水被害や洪水のニュースが毎日のように報道されています。

日本に大雨をもたらしている梅雨前線は、中国の長江流域までつながっています。
以前にもこのサイトで中国南方の洪水被害についてのニュースを紹介しました。

そんな中、先日中国では全国一斉の大学入学試験“高考gāokǎo”が行われました。

“高考”は中国では非常に重視されていて、「子供とその一家の人生を賭けた戦い」といったような熱の入れようで、毎年大きくニュースで取り上げられます。今年はコロナや豪雨などの災害が続く中での受験となったので、より一層注目が集まっています。

大雨の続く湖北省では、大学入試を当日に控えた高校生たちが、早朝から始まった豪雨によって突発した洪水により、学校の寮に閉じ込められてしまいました。

今回はその救助の様子を報道した記事を紹介します。

ニュース解説

トピック

湖北黄梅暴雨,500多名考生被困,铲车出动紧急转送

https://mp.weixin.qq.com/s/3QFS9nIzis4nYLGSOEOwEw

翻訳

湖北黄梅で豪雨、500人の受験生が足止め、ブルドーザーが出動して緊急搬送。

単語リスト

湖北 húběi:湖北省。

黄梅 huángměi:湖北省の地名。

暴雨 bàoyǔ:豪雨。

考生 kàoshēng:受験生。

困 kùn:閉じ込める、足止めを食う。

铲车 chǎnchē:ブルドーザー。

出动 chūdòng:出動する。

紧急 jǐnjí:緊急。

转送zhuǎnsòng:転送する、送り届ける。

本文

记者从湖北省公安厅获悉,7月8日7时许,黄梅县华宁高中近500名住校高考生因突降暴雨引发的内涝被困。校内水深达1.6米,学生无法赶赴考点。险情发生后,湖北省公安厅立即组织调度处置,黄冈、黄梅两级公安机关迅速组织警力,联合应急救援部门,调集大型铲车等设备转送被困考生。

https://mp.weixin.qq.com/s/3QFS9nIzis4nYLGSOEOwEw

翻訳

記者が湖北省の公安庁から聞いたところによると、7月8日7時ごろ、黄梅県の華寧高校で、学校寮に住む500名ほどの受験生が突発した豪雨で引き起こされた浸水により足止めを食らいました。校内の浸水は1.6メートルに達し、学生たちは受験会場へ向かうことができなくなりました。この危険な状況が発生した後、湖北省の公安局はすぐに対処を指示し、黄岡と黄梅の公安機関が警察官等を集め、臨時の救援部隊を結成し、大型ブルドーザーなどの設備を手配して受験生たちを送り届けました。

単語リスト

记者 jìzhě:記者。

公安厅 gōng’āntīng:公安庁。

获悉huòxī:知らせを受けて知る。知らせを承知する。

7时许 qīshíxǔ:7時ごろ。

华宁高中 huánínggāozhōng:華寧高校。

住校 zhùxiào:学校に住む。中国の中高生は基本的に皆学校の寮に住んで勉強する。

高考生 gāokǎoshēng:大学受験の受験生。“高考”が大学受験と言う意味

因 yīn:〜によって。

突降暴雨 tūjiàngbàoyǔ:突発的な豪雨。ゲリラ豪雨。

引发 yǐnfā:引き起こす。

内涝 nèilào:冠水、浸水。

校内 xiàonèi:学校内。

水深 shǔishēn:水深。

达 dá:達する。

无法 wúfǎ:〜することができない。“没有办法”の書き言葉的表現。

赶赴 gǎnfù:急いで赴く。

考点 kǎodiǎn:受験会場。“考试地点”の省略と考えてよい。

险情 xiǎnqíng:危険な状況。

立即 lìjí:すぐに

组织 zǔzhī:組織する、企画する。日本語の「組織」とは使い方が若干異なるので注意が必要。

调度 diàodù:割り振る、指示を出す。

处置 chǔzhì:処置、処置する。

黄冈 huánggāng:黄岡。湖北省の地名。

机关 jīguān:機関。

迅速 xùnsù:迅速に、

警力 jǐnglì:警察の力

联合 liánhé:連合する、団結する、協力し合う。

应急 yìngjí:応急の

救援 jiùyuàn:救援する。

部门 bùmén:部門、〜部。

调集 diàojí:集める、召集する。

大型铲车 dàxíngchǎnchē:大型ブルドーザー。

设备 shèbèi:設備。

このニュースのコメント欄では、「コロナが終わったら今度は洪水…今年の受験生は本当に大変だ」「今年はいろいろあって受験生は本当に大変だけど、どうにか負けずに頑張ってほしい」「受験生たち、頑張って!」といった、応援の声が多く寄せられていました。

スポンサーリンク