【HSK5級語法】日常会話に役立つ!“总算”と“终于”の違いとは?単語の違いを細かく分析
こんにちは、このめです。
みなさん中国語の勉強はどれくらい進んでいらっしゃるでしょうか。
HSK5級には非常に有用な単語が揃っていますが、勉強をしていく中で、「似た意味の単語がどのように区別されるのかイマイチわからない」ということがあると思います。
このめの中国語では、そのような語法の問題も含め、多くの中国語に関する情報を発信しています。
今回は、“总算 zǒngsuàn”と“终于 zhōngyú”の違いについて扱っていきます!
共通点
これらの単語の違いを見ていく前に、まず共通点を確認しておきましょう。
“总算 zǒngsuàn”と“终于 zhōngyú”は、どちらも「比較的長い時間が経過したあとの変化」や「何かを待った後にある状況が発生した」ことを表します。
文章によっては、入れ替えが可能です。
例えば、
- 整整一个月没出门,我总算/终于把这几本厚厚的书读完了。=丸々一ヶ月家を出ず、私はこれら数冊の厚い本をついに読み終えた。
このように、“总算”と“终于”で入れ替えが可能であることがあります。
相違点
さて、ここからは本題となる相違点を確認していきましょう。
“总算”と“终于”には主に2つの相違点があります。
以下で詳しく見ていきましょう!
意味①
1つ目の相違点は「意味」に関してです!
簡単にはいずれも「結果として何かが起こる」ということの表現ではありますが、“总算”と“终于”では意味が異なります。
具体的には、“总算”は一般的にその物事の結果が発生の望まれる状況であるのに対して、“终于”はその物事の結果が望まれる結果ではあるが、思い通りの状況ではない場合にも用いられます。
总算:その結果が望まれる状況
终于:その結果が思い通りでない状況にも使える
“终于”が主語の前に置かれた場合、希望が実現した状況を表します。
それでは例文を見ていきましょう!
例文
- 问题总算解决了。=問題がやっと解決した。
- 会议一再延期,现在总算开成了。=会議は再三延期となったが、現在ようやく開かれた。
- 他想来想去,最后总算想出了一个好主意。=彼はあれこれと何度も繰り返し考え、最後にようやく一つの良いアイデアを思いついた。
- 等了很久,他终于来了。=長いこと待って、彼はようやくやって来た。
- 天色终于暗了下来。=外はとうとう暗くなってきた。
- 他多次想告诉她,但终于没说出口。=彼は何度も彼女に言おうと思ったが、ついに言えないまま出ていった。
- 终于,我们自己的人造卫星上天了。ついに、われわれ自身の人工衛星が上がった。
意味②
2つ目の相違点も「意味」に関してです!
“总算”は(その状況に対して良しと判定し)「大体のところ」「なんとか」「まずまず」などの意味を表す用法がありますが、“终于”にはそのような用法はありません!
总算:「大体のところ」「なんとか」の意味でも使える。
终于:そのような用法はない。
それでは例文を見てみましょう!
例文
- 小孩子的字能写成这样,总算不错了。=子どもの字でこれほど書けるのであれば、大体良い感じだろう。
- 他才学了半年外语,能说成这样,总算不错了。=彼はたった半年外国語を勉強しただけで、これほど話せるようになったのだから、大体良いといえる。
まとめ
以上をまとめると、以下のようになります!
总算 | 终于 | |
---|---|---|
意味① | その結果が望まれる状況 | その結果が思い通りでない状況にも使える |
意味② | 「大体のところ」「なんとか」の意味でも使える | そのような用法はない |
いかがでしたか?
テキストなどには、总算は「やっと」「ようやく」、终于は「ついに」「とうとう」「いよいよ」などと書いてあるため、なんとなく分かっているつもりでも、いざ違いを区別するとなると困ってしまうものです。
日本語と一対一で覚えるのも良いですが、余裕のある方はしっかりと違いを説明できるようにもしてみてください!
ぜひこの機会にしっかりと確認してみてください!
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