【HSK6級語法】“创立”と“创办”はどう違う?ハイレベルな理解で一歩先の中国語を!
こんにちは、このめです。
みなさん中国語の勉強はどれくらい進んでいらっしゃるでしょうか。
語法の問題に関して、中国語を勉強していれば誰でも一度は悩むことがあると思います。
単語帳を必死に何周もして、単語の意味を覚えたのは良いものの、実際にどう使えば良いか分からないという経験をされている方もいるかもしれません。
今回は、“创立 chuànglì”と“创办 chuàngbàn”の違いについて扱っていきます!
共通点
これらの単語の違いを見ていく前に、まず共通点を確認しておきましょう。
“创立 chuànglì”と“创办 chuàngbàn”は、どちらも「創立する」ことを意味します。
いずれも「初めて何かを始める」ことを表しています。
また文章によって、この2つの単語は入れ替えが可能です。
例えば、
- 这家公司于1900年创立/创办。=この会社は1900年に創立された。
このように、“创立”と“创办”で入れ替えが可能であることがあります。
最大の共通点
“创立”と“创办”の最大の共通点は「どちらの単語も動詞である」ことです!
どちらも動詞であるため、しっかりと理解していないと混乱が生じてしまうことがあります。
相違点
さて、ここからは本題となる相違点を確認していきましょう。
“创立”と“创办”には主に2つの相違点があります。
以下で詳しく見ていきましょう!
意味
1つ目の相違点は「意味」に関してです!
1問1答形式であれば、いずれも「創立する」という意味で通用しますが、“创立”と“创办”では少しだけ意味が異なります。
具体的には、“创立”は「創始する」や「成立する」といった意味に重きを置いているのに対して、“创办”は「創設する」や「経営を始める」といった意味に重きを置いています!
创立:「創始」「成立」に重点
创办:「創設」「経営」に重点
それでは例文を見ていきましょう!
例文
- 他创立了科学家协会。=彼は科学者協会を創立した。
- 许多乡镇都创办了便民服务中心。=多くの地方の町村が市民サービスセンターを創設した。
言葉の組合せ
2つ目の相違点は「言葉の組み合わせ」に関してです!
違いを区別するなら1つ目の相違点だけで十分ではないか、という意見が出てきそうですが、折角なので使い方についても整理していきましょう。
“创立”は政党・国家・学説・理論などと組み合わせて使うことができますが、“创办”にはそのような用法はありません!
创立:政党・国家・学説・理論などと組合せ可能。
创办:そのような用法はない。
簡単にまとめると、“创立”は重大なものを打ち立て、“创办”は具体的なものを創設します。
それでは例文を見てみましょう!
例文
- 中国共产党是一九二一年创立的。=中国共産党は1912年に創設された。
- 爱因斯坦创立了相对论。=アインシュタインは相対性理論を打ち立てた。
まとめ
以上をまとめると、以下のようになります!
创立 | 创办 | |
---|---|---|
意味 | 「創始」「成立」に重点 | 「創設」「経営」に重点 |
言葉の組合せ | 政党・国家・学説・理論などと組合せ可能 | (そのような用法はない) |
いかがでしたか?
意外に分かっているようで、聞かれるとなかなか分からない“创立”と“创办”の違いですが、こうして見ると案外簡単ですね。
この他にも似た単語は数多くありますが、それらとの比較はまたの機会に。まずはこの2つの単語の区別がしっかりとできるようにしましょう!
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